ゆり根

豆腐とひじきの和物
クリームシチュー
ゆり根卵とじ
お漬物

今夜の夕食は白っぽくてトロッとしているものばかりだ、と娘が食卓を見て言う。
そういえば、そうだね。
どれも好きだが。

特にゆり根の卵とじには目がない私。
良いゆり根を見かけると思わず買ってしまう。
で、こんなメニューになってしまった

砂糖、みりん、醤油、だしでゆり根を煮て、溶き卵を回しかけ、フタをして1分。
今日のはトロトロになって、とても美味しかった。
冬らしい食べ物をと言われたら、ゆり根の卵とじは上位に数えられる。

ゆり根を食すると思い出すことがある。
こと、というより風景か。

いつの頃だったかよくは覚えていないが、郷里へ帰省する時、淡路島でゆりが群生している場所を通った。
車で走り去る時見た風景なので、どんな種類のゆりなのかは確認出来ていない。
けれども、1茎にたくさん花を付ける種ではなかった。
いい匂いが一瞬鼻腔をくすぐり、花の風景はすぐさま後方へ去った。

2カ所ぐらいはあったかもしれない。
1〜2年は在ったのだろうが、長くは続かなかった。
それも記憶は朧げで、よく思い出せない。




本家の若いお嫁さんが、ある時ゆりの苗を種から育てていて、1ケース分も「持って帰って」と言ってくれたことが在った。
持ち帰り、下の植栽の根下に植えたら、全部花が咲いた。
しかしその年だけで、翌年は出てこなかった。
そんなゆりもあるのだ。
球根なので、毎年顔を出すように思っていたが。

ゆりの種も、そういえばいっぱいあるナア。
と季節が巡ってくると、記憶が蘇る。

(玉麗)

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