墨だけで描く雪の風景(2月手本)

白い家を浮かび上がらせるために、背景の木を描いています
線描きではなく、少しずつ筆を置いていきます
同じ手本でも、みな違います

久しぶりの風景画。水墨画ならではの持ち味が生かせる“雪景色”です。

さて、雪景色で生かせる水墨画ならではの「持ち味」とは何でしょう?
ちょっと想像してみて下さい。

 

思い当たりましたか?

 

そうです。

『余白を生かす』ということなのです。

今回の雪景色、もし墨で描く部分より白いところの方が多いのではないのでしょうか?分量的にはほとんど描きません。パッと見にものすごく早く仕上がりそうな絵に見えます。

水墨画で余白を残すことはごく一般的な技法で、花や動物など具象を描くと、背景はそのまま(何も塗らず)にしておきます。

でも今回の余白は「背景」としての白ではなく、「雪という具象」を描いているとも言えます。描かずして、描く。これがまさに水墨画の持ち味です。

白い雪を、描かずして描くためには、雪のまわりを墨でかたち取ることが必要です。苦手な方が多い片ボカシですね。

そして、それは単なる線描きになってはいけません。和紙と水と味方につけ、雪をイメージして、そのまわりの空気まで描くような気持ちで筆を置いていかねばならない。とても繊細なタッチが必要とされます。

水墨画で非常に人気のある「雪景色」ですが、手強い題材のひとつです。そのかわり達成感もありますよ!

(雪)

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