7月のテーマ、「アオサギのいる風景」は私のお気に入りのテーマです。
モデルになったアオサギは私が大川付近で実際に撮影した子である、というのもありますが、川沿いの草むらを描くのが楽しかったのです。
ええー あの草むら、難しかった・・・という人も多いでしょう。
一見、細かく繊細な線描きが必要とされるアオサギと、ボサボサひたすら葉っぱを重ねて描く草むらでは、絶対アオサギの方が難しい!と思われるかもしれません。

ですが、意外にも(と言ったら怒られそうですが)今回、アオサギは皆さんとてもよく描けていて、おもしろアオサギは1羽もいませんでした・・・・・・
昔はいたはずなんですが・・・必ずプッと笑顔にしてくれるお茶目な生き物が。
皆さんの腕が上がってしまって、おもしろ野生動物は姿を消してしまったようです。
寂しい!
そして、また会いたい!あの憎めないユニークな生き物たちに・・・!
楽しみにしていますのでどうぞ、私を笑かしてください。
さて、意外にも美しすぎたアオサギの面々、一方で草むらはいかがでしょう。
こちらはちょっとビビってしまった皆さん、多くの方が「難しい」と感じているため、全体の草の量が少なめだったようです。
こういうのは、足せばいいんやから。
少なめにしといてと、あとは先生に任せよう。
という心の声が教室内に飛び交っていました。
まあ、いいですけど・・・でもこの草むらめっちゃ描くの楽しいのに。
ドララララー!と描きまくり、私1人で満喫させていただきました。
細かいアオサギより、ボサボサの草むらの方が難しいのはなぜでしょう?
それは「形がはっきりしていないから」です。
アオサギの方は、おもしろサギになってしまうと私を喜ばせるだけで、描いた本人は不満足ですよね。
ですから、一生懸命下図を作り、それに忠実に描いていけば大丈夫。
確かに細かさの技術はいるかもしれませんが、線と形に迷うことなく集中できます。
一方、草むら。
こちらに法則はありません。形も色々でバラバラです。
いえもちろん、ある程度の法則はありますが、一見、わかりませんよね。
なので、「これ、何がどうなってるん?どこからどう描いたらいいん?」
と迷いが生まれます。
そして、どこで終わればいいのかもはっきりしませんので、達成感を感じにくい。
結果、なんやようわからんし、ややこしいし、嫌い。
という印象になるんですね。
「美しい草むらですね」
「こ、この茂みには・・・何やら物語を感じます」
そんなことはあまりないですしね。
ただ、草むらを見ると私は昔飼っていたトカゲをいつも思い出します。
青々とした草の匂いは夏そのもの。
細く長い葉でシュッと指を切ったこと。
リリリと虫の声がいつもすること。
虫の姿は絶対に見つけられないこと。
草深い茂みの中には、きっとトカゲが住んでいるに違いない!
ありますね、やはり物語は。
(雪)

