蟷螂生(七十二候より)

6月6日〜10日、蟷螂生(とうろううまる)

草木に産みつけられた卵から、
小さな蟷螂(カマキリ)がわんさか出てくる季節。

今年は今日から梅雨入りだと言っていたが
雨の中でも生まれるのか。
それとも晴天の日を待ってそうっと出てくるのか。

いやもしかしたら、数日続いた晴れた日、
もうすでにわらわらと現れているのかもしれない。
この辺りは樹木は多いが、草は刈り取られるので
カマキリの卵を見たことはない。
大川のほとりか淀川の方へ行けば
いるかもしれないが。

カマキリの大きいのはコワイが、
赤ちゃんはかわいらしい。
声をかけるとイッチョマエに、
鎌を振り上げるのが何とも愛らしい。

以前カマキリの赤ちゃんを見たくて
卵を探したことがあるが、そうそう見つかる
ものではない。

第一、そんなものを持ち帰ったら
大変なことになる。
あの卵の中には一体いくつの生体が
つまっているのか。

一度だけだった、それもずっと昔のことだ。
あふれ出てくる小さなカマキリ達と
対面したことがある。

詳細は覚えていないが、とにかく仰天した。
そこら中の草の上に散らばって行く彼らのうち
何匹が生き残るのかを思うと、
胸がチクリと痛かった。

(玉麗)

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