東南に位置する住居は、冬に最も陽光の恩恵を受ける。
とにかく明るい。
私の目にはちょっと眩しすぎるほど。
そして何より暖かい。
床暖をつけてはいるが、曇りの日以外今のところストーブはつけていない。
エアコン嫌いなので、寒い日は電気ストーブを愛用している。
陽の光が室内に3mほど入ってくる。
朝など、東の方向から室内の奥の方まで光が伸びて、時々、ン?と思ったりする。
あそこ電気つけてたかナ?
なんでそんなことを思うかと言うと、私が寝室にしている部屋はほとんどカーテンを閉めていた。
今まで。
最近それを開けるようになったので、リビングを通り越して台所まで陽が射す。
朝のちょっとの間だけだが、けっこう気分の良いものだ。
しかし、これが夏季になると楽しんではいられない。
寝室は南側だけ開いている。
が、娘の部屋は東側が開口部で、窓から強烈な太陽光に射られることになる。
遮光カーテンなんぞもののかわ、その辺り一帯燃えるような暑さに見舞われるのだ。
毎年その対策に頭が痛い。
夏涼しく冬暖かいなんて、よっぽどの条件下でのことであって、普通そうはならない。
夏涼しいところは冬寒い。
何事もそこそこで、マアこんなもんかと思えるようにならないと、ノンビリ生きることはできないもンだ。
私は、もう少し何とかなるだろう、工夫次第で何とか・・・と思って今まで生きてきた。
けっこうシンドイ人生だったのかもしれない。
けれどもそれが「私」なんだから、仕方ないことでもある。
(玉麗)