スナフキン

スムスムムリク、スナフキンのことだ。

と書いたものの、ムーミン谷の仲間たちについてはほとんど知らない私が、知ったかぶりをするのは良くない。

 

娘が3歳ぐらいの頃だったか、ムーミンのおもちゃを買って与えたことがある。

反応はあまりなく、すぐに見向きもしないままお蔵入りとなった。

ムーミンが何なのかよくわからなかったのかもしれない。

私自身さほど惹かれるものではなかったようで、トーベヤンソンの本を読んで聞かせた記憶もないので、無理はない。

それよりも、英語に興味を持たせたい目論見があって、その手の教材を手に入れた。

元々歌好きだった娘は喜んで、歌で覚える英語を何度も聞き、繰り返し歌っていた。

今も音楽は大好きで、英語も少しは話せる。
あの頃の影響があったのではと思いたい。

 

息子にはそのような教育をしなかった。

まるで興味を示さなかったこともある。

何かを組み立てたり、ミニカーを収集することには熱心であった。

私がものづくりを好んだので、その横で遊び、そのうち自分でも何かを作っては得意顔をしていた。

小さな子供に金槌や釘を持たせるのは危ないからダメ、と禁止する母親ではなかったようだ。

そのおかげかどうか彼はけっこう器用な人になった。

花台作り、包丁研ぎ、アミ戸修理、その他もろもろ、何でもやってくれる。

2人とも、自分の得意とすることを発揮しているのが、とても嬉しい。

 

若い頃できなかったことを老年期になって始める場合、もう先はあまりないし体力もない。

ないことばかりであるが、全くできそうもないことに手を出す人はいないだろうから、面白そうだと思ったら体験してみることだ。

今日とは違う明日が待っているかもしれない。

 

スナフキンはよく旅に出る。

きっと別の場所に新しい明日があるかもしれないと、心動かされるのではないだろうか。

先日、スナフキンのキャラクターグッズを雑貨屋で見て心に残り、ほんの少しだけネットで調べて今日のブログに仕上げた。

(玉麗)

 

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