暑い盛り、夜の寝苦しさは最も危惧するところ。
ある教室でこの話をしたら、エアコンかけて、掛けふとん着てたらよく眠れますよと誰かが言った。
寝室のベッドでそうやってグッスリ眠れる人はいいですネ、と言っておいた私はエアコンが嫌いなのだ。
と言うより、苦手と言った方が 正しい。
ココで寝る日もある、とリビングを指すと、エ?ココでと言った人もいる。
健康で、マア若くて、若くないまでも寝る力を持った人達と、そうでない人々との違いは大きい。
犬や猫は、家中で一番涼しい所あるいは暖かい所を知っている。
人間だけがいつからか、ココと決めた所で寝るようになった。
暑くても寒くても、ダニや埃が積もっていても。
寝室で、ベッドの上で 寝るのが一番いいことだと思い込んでいる。
私は動物に近いのかもしれない。
その日寝心地の良い所を探して、ライナスが毛布を持って歩くように、マットレスと寝具一式を 引っ張って行く。
そのため、床はキレイでないと寝具にゴミが付く。
よって夏場は床拭きが日課となる。
私の寝室はリフォーム時、間仕切り壁と扉をつけず、ロールスクリーン でベッドを隠す方式にした。
しかし、何となく落ち着かない。
またリフォームした。
寝るだけだから4、5畳あれば十分との判断は、夏になってこれも正しくなかったと気がついた。
もう遅い。
仕方ないからリビングで寝てみたら・・・・。
広〜〜い、ベッドから下りているから天井も高〜〜い。
何て清々しい!
寝る前にガンガン冷やしたあとは 扇風機任せ。
何でもやってみなければわからない。
快適は果敢なチャレンジの先にある!と言いくるめている、自分を。
ここへ来た時、ベランダに板を敷きつめる工事をしてもらった。
縁側みたいなのが出来上った。
ここで寝てみようかしらんと思ったことがあった。
しかし、さすがにそれは実行しなかった。
都会は夜も車の音が 絶えない。
とても眠れる環境ではなかった。
残念ながら、月を見ながら眠る案は却下となった。
(玉麗)