靴磨き

何であれ、目に見えて達成感があるとニヤリと喜ぶヒトである。

はよ言えば単純なんやなと思うが。

若い頃はそう言われると、ひどく侮辱されたみたいでイヤだった。

今は「純」である証拠と考えるようになったが、この年で「純」も変か?とも思う。

“靴磨き”
これも作業としてはさほど難しいものではない。
とにかくピカッとさえなればいいのだから。

まず汚れを落とす。

と言ったって、私が歩く所はあまり汚い場所ではないから、埃を払う程度。

でもマア、これあるンだから使おうかとシュッとしたら、泡がいっぱい出てきた。
私が買ったものではなく、娘が手に入れたのだろう。

少し前までは娘の分も引っ張り出して、かなりの数の靴を磨いていたが、今はもう自分ので手一杯だと告げてある。

次に黒、キャメル、茶など色に合わせてクリームを塗る。
ブルーはないのでクリアを使う。

そして布で全体に馴染ませ、磨く。

磨いて履こうとするくらいなので、そんなに安物ではないのだけれど。

素人だからこの程度ぐらいにしかならないのかと、途中で諦める。
ちょうど体力も尽きる頃であるし。

シティモの川側に靴磨き屋が小さな店を出している。

靴を磨いてもらうなんて、とんでもなく贅沢なことのように思ってきたので、経験がない。

ふと、そうだ技を見学するために行ってみよう、と思いたった。

さて、いつのことになるやら・・・・・。

(玉麗)

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