「玉麗のお話「テラとムン ⑨信じる?信じない?」

「朝顔の種もらってんけど、ムンちゃん いる?」

「どんな色やの?」

「原種やて、青色。」

「ええねェ、今度会う時もらうワ」

「夕顔って知ってる?」

「知ってる。夕方から夜にかけて咲く白い花やろ。」

「みんなそう思てる。ちゃうねんて。ソレは夜顔って言うらしいよ。」

「えー そうなん、じゃあ夕顔ってどんな花?」

「あのな、顔ってつく名前の花が集まってん。

アラ、朝顔さん、涼しげな顔やネ。

マア、昼顔さんも可愛らしい顔して。

夜顔さんはツヤっぽいネ、相変わらず。

ところでこの顔、誰やの?

『ワタシ、夕顔ですねん、よろしゅうに』

と、マアこんな感じで顔属パーティがあってん、ナ。」

「テラさんの話、おもしろいネ、いつも。」

「そしたらそこへ、ヒョウタンが通りかかった。

『アッ 夕顔はん、こんなところで何してますねん、あっちですがナ、アンタの仲間は。』」

「フフッ それで?」

「『夕顔さんはウリの仲間や、アンタ、かんぴょうになるねんで』そう言うねん。」

「エ、ホンマ?」

「ホンマ、紫式部も知らんかったンや、夕顔がかんぴょうやなんて、なあ」

「テラさん、その知識どこからの受け売り?」

「チャットGPT、インターネットや。」

「そら 怪しいナア。」

(玉麗)

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