桜を描いている。
枝垂れ桜を教えるのは初めてで、皆さん難しい難しいと言いながら取り組んでいる。
机間を回っていると、ここへ行きました、とスマホを見せてくれる。
大阪城の梅林を高台から撮った写真はきれいだった。
梅は赤・白・ピンクと咲くので、変化があって楽しい。
しかし今は桜である。
花びらがカニのツメのようにならないこと。
花には濃淡があること。
この2ツをクリアできると。もう立派な桜描きになれる。
ところが、なかなかうまくいかなくて、あちこちから連発される声は、
アカンわ、
ナンデ?
描かれへん・・・、
筆が悪いんかナァ、
紙がにじんで、
色が・・・・
と、とにかく何かのせいにしておきたい。
手本が悪い、とはどの教室からも声が上がらなかったのは幸いである。
ナンダカンダとマイナス要素を並べていても、色紙に仕上げるとちゃんと濃淡のついた桜の絵が出来上がる。
それに枝垂れた小枝や、赤い蕾を加えてあげると、ほうら、立派な枝垂れ桜。
花見ができますよ。
(玉麗)