15号に絵を描く人がいて、手本を作成。十二単の姫君、上方から藤の花が枝垂れている図。
構成に1日を費やした。下図を描くのも大変である。色を塗るのに1日、疲れて着衣の紋様どころではなかった。
しばらく忙しくて手がつけられなかったが、今日装束の模様と藤の花を描いた。
つまるところ3日を要した訳だ。この手本、10万円!!ですゾ!
肩が凝り背中が張り、あーっもうアカン。
で、散歩に出た。歩くのにもってこいの日和である。川沿いを歩き、お気に入りのパン屋へ。おいしそうなのを選び紙袋を下げてブティック街をブラブラ。お金もカードも持ってきていないので(1,000円ポケットに入れて行った)、じっくり見る気はサラサラ無く。
犬を連れた人が遠くに見える。風太とよく来たナァと今来た道を辿っていると、塀の道側にコンクリートのベンチ風のものがある。よく通る道なのに気が付かなかった。
幅25センチほどしかないから、ベンチとは思わなかったのだろう。それに今までは、ちょっとひと休みなんてしたことなかったよ。とつぶやきながら腰をかける。
陽が当たっていたから、ほどよく暖かく、ホホ、これからはココを休憩場所にしようかナ。
3分ほど休んで、“風太坂”にさしかかる。(勝手につけた名前)ここを通ると、公園でうっかり取り逃した風太が、信号を2ツ渡り、一目散にわが家に向かって走っている後ろ姿が目に浮かぶ。あの頃の風太との散歩は、スリルに満ちていた。
(玉麗)