圧縮ウールで作られたブーツ型ルームシューズを愛用している。
フローリングの床は冷たいので、このルームシューズを見つけた時は「コレコレ!」と大喜びしたものだ。
以来、夏と冬、秋も春も年中お世話になっている。
足首が温かいと下からの冷えが緩和される。
3足持っていてウラ側が汚れたら洗って使う。
この、私にはなくてはならないものも、ちょっと不便に思うことがひとつ。
スポッと履くものだから、ベランダへ出る時モタモタする。

普通のスリッパのようにサッと履き替えることが出来ないのだ。
で、男性用の大きなスリッパを買ってきてもらって、ブーツ型ルームシューズを履いたまま外用スリッパを履こうと考えた。
しかし・・・・・・やはりサッとはいかないのだ。
バランスを失ってコケそうになる。
これはイカン。
そうだ、アレならと考えたのが、お風呂掃除用のブーツ。
娘の車に乗せてもらって生活雑貨をいろいろ調達してきた。
疲れた〜〜
ロイヤルホームセンターの広いフロアを、娘の後ろからカートを押して歩く・・・・・というより、カートに寄っかかってフラフラ歩いている感じ。
久しぶりのことだし、病み上がりでもあるし、と言い訳するより先に、あ〜〜年寄りになったンだナアと思い知った。
動悸はする、喉は乾く、お腹も空いた、もうアカン、お茶にしよう。
ところが土曜日とあって人の出が多い。
レストランでは、待っていたが、いっかな順番が回ってこない。
苦肉の策で、ベンチに私を座らせて娘が飲み物とパンを買ってきた。
グルテンフリーなんぞと言いませんよ、こんな時。
一息入れて次は食料品。
生きることは食べること。
生きることは消費すること。
フニャフニャ言いながらも生きています、私。
帰ってブーツ型ルームシューズを履いたまま、後部を切り取った水色の風呂掃除用ブーツに足を入れる。
「ア、いいワ、コレ」
「ほらな、大きい方にしておいてよかったよ」

(玉麗)