繋がっている

オオムラサキはタテハチョウの中では国内最大級。

青紫の地に白の斑点のある美しいチョウ。

 

昭和22年に国蝶に選定されたそのチョウを、人工繁殖している人のことが新聞記事に載った。

夕刊であったがトップ記事5段抜き、写真も2枚掲載されていた。

 

2回読んで、ハタと気がついた。

林太郎さんが飼育しているオオムラサキは、私が絵にしたオオムラサキと血(?)の繋がりがある!!

絵は私が飼っていたオオムラサキ、忍者のように跳び回るのでニン君と名付けた。

20年ほど前、八尾市の講座生Aさんが、育ててみますかとプレゼントしてくれたサナギ、何日か後に羽化して、与えられた一室でピュンピュン飛び舞っていた。

Aさんはパジェロミニに乗ってあっちこっち出かけて行くとても行動的な人。

奈良が好きで、飛鳥のあたりへ乗せて行ってもらったことがある。

わが家にパジェロミニがあったのはAさんの影響でもある。

 

そのAさんは、橿原市でオオムラサキの人工繁殖に取り組んでいた秋山さんと知り合いになり、サナギをもらったのだとか。

その中の1匹がわが家にやってきたというわけだ。

ニン君は生涯、屋内で過ごしたから子孫は残していない。

けれども彼の姉か妹が産んだ卵がエンエン20年続いて、今に至っている・・・・・。

 

不思議な縁を感じながら、新聞を読んだ。

林さんは、オオムラサキに魅せられて、秋山さんの弟子になり、秋山さん亡き後すべてを引き継いで今活動しているという。

できることなら、ニン君とDNAで繋がっているオオムラサキをこの目で見たい。

(玉麗)

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