私は3連休できるンだ、と気がついた。
曜日を1日早くカン違いしていて、こんなに疲れているのに大丈夫かなと心配していたが、ホッとした。
娘の部屋へブログの原稿を持って行ったら、机の上に「五瓣の椿」があった。
確かずうっと以前に買って読み、その後もう一度読んだ記憶があるが、内容は忘れている。
山本周五郎の代表作のひとつ。
パラっとページをめくったら、もう一気に128ページまで読んでしまった。
父を裏切り続けた母と、その関係者を次々と亡きものにしてゆく、薬種問屋むさし屋の1人娘「しの」の復讐劇。
確か映画にもなったように思うが、みてはいない。
サスペンス風の時代劇を手にしたのは「椿」の表題と、カバーのやはり椿の絵に惹かれてのことだった。
あまりにも有名な本であったのに、私は読んでいなかったから、本屋で見つけた時、「ア、コレ」とすぐレジに持って行ったことを思い出す。
多くの推理小説は、最後まで犯人がわからない。
反対に、犯人を先に提示し、どうやって犯行に及んだかを解説するものもある。
前者の方が推理ファンとしては興味深い。
しかし私は、仮に結末を明かされても一向に構わない。
そういう人も一部ではあるがいる。
何となく安心して読み進むことができるからかもしれない。
けれどもほとんどの推理ものファンにとっては、結末こそが最大の山場で、うっかり言おうものなら激怒して引っ叩かれるか、絶好を言い渡されるのを覚悟しなくてはならない。
128ページで一旦本を閉じたのは、これ以上読むと目が疲れるからだ。
また、時間がある時に続きを読もう。
3日間で疲れのすべては消えないだろうが、これ以上疲れることは慎まなければと思っている。
(玉麗)