暖かかったある日の午後、2人の知人と一緒に心斎橋のネコビル「ネコリパブリック」へ行って来た。
捨てられたネコを保護し、新しい飼い主を探す、捨てネコの殺処分ゼロを目指しているオーナーさんの記事が目にとまり、興味があって見に行った。
私にイヌ派?ネコ派?と問う人がいたら、イヌ派と答えるだろうけれど、ネコだってキライではない。
生きものは、たいていのものは興味の対象になる。
ネコ達は“ボランティアです”という若いネコ好きの女性達に、大切に見守られている。
入口では手足をシュッシュッと消毒し、貴重品以外は預ける。
触ることが出来るのは首輪をつけたネコ達だけで、それ以外のネコ達は天井に近い位置の通路から降りて来なかった。
どこかに隠れている子もいるらしい。
保護されたネコ達ばかりなので、人間に対して警戒心が強いのだろう。
入場時、住所・氏名・電話番号なども記載しなければならない。
ちょっと肩の凝る場所ではあった。
大きなシマシマのネコが私をじっと見て、手で私の頬を撫でる動作をした。
娘にその話をすると、「お母さんの肩に風太君が乗っかってたからだ」と言う。
なるほど、ネコカフェへ行くと話をしていたので、気になったのか。
風太は今もずっと私達の側にいて、私達の話をちゃんと聞いている。
あのネコには、風太が見えたのかもしれない。
(玉麗)