不思議なブーゲンビリア

ブーゲンビリアの花を描いた。
来年の手本になる。

この花は夏のイメージが強いが、今わが家では3回目の花が咲き誇っている。

マゼンタピンクと赤は、寒さとともに色を深くしてとても美しい。

ところが、咲ききらぬうちにポロポロ落ちてしまうこともある。

きれいな色の部分はガクで、マッチ棒みたいに見えるのが花だ。
開くと白に近いクリーム色になる。

赤っぽいガクの中に3ツ咲く小花は、色の対比もあって可愛い。

鮮やかなピンク色はガクで、中央3つの白い部分が花
とても鮮やかなマゼンタピンク

 

外に出しておくと、白っぽい花が見えないうちに散る。

きっと寒さのせいで開花しないのだろう。

 

この木には鋭いトゲがあって、手入れの時には1度や2度は「痛っ」となるので、葉が散る頃に剪定バサミで切っておく。

それでも全部は取りきれず、痛い目にあう。

 

一時流行した時期があって、近所のベランダに薄いピンク、濃いピンクのこの花を見つけた時は感動した。

それから何年かは、白・ピンク・紫・マゼンタピンクのブーゲンビリアを10鉢ほど育てていた頃があった。

けれどもやはりトゲのせいだと思うが、熱が冷めて、近年では3鉢になり、昨年ついに1鉢にしてしまった。

2種を一緒に植えている。

赤いのは春と秋に、マゼンタは夏からずっと咲いてくれる。

この花は、剪定をするとそこから花芽を出す。

わが家のは真夏は咲くのを休んでいるようで、毎年今頃が一番キレイだ。

マゼンタピンクは、私たちが使っている顔彩には無い色。
以前描いた時は、画材屋さんで調達してきた。
しかしブーゲンビリアを描く時しか使わない。
で、最近は赤(洋紅)を使っている。

すると不思議なことに、10鉢の中から赤が出現したのだ。

私はマゼンタピンクを買ってきた。
なのに何年か後に赤色に変身したのだ。

わが家に残った1鉢 手前がマゼンタピンクで奥が洋紅(赤)に変化している

 

そしてその赤は春に一番に咲き、それからずーっと黙した後、肌寒くなるとまた花芽をつける。

そして今、画像のように満開を迎える、ミステリアスな花になった。

(玉麗)

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