私の口の開け具合について

6月〜7月にかけて様々な検査をした時期でした。

そして現在、発見された虫歯の治療のために歯医者へ通っています。

前前回の大工事が非常に痛くて、体の右半身は緊張のあまり首から手のひらまで筋肉痛になったくらいでした。

その次も油断できず、「先生今日は痛いですか」「麻酔をしますか」とビクビクしながら確認をするように。

歯医者において、私はとても優等生だと自負しています。

遅刻は絶対にしない。

なんなら毎回予約時間の15分から30分前には到着しています。

治療前にはキッチリ歯を磨き、フロスも欠かしません。

遅刻をするからといって先生が「こいつめ、麻酔を弱くしてやる」なんてことはしないだろうけれど、なるべく余計なことで迷惑をかけないように気をつけています。

いらぬ感情を持たないよう、ただ治療に専念していただきたいからです。

だって、こんなややこしい人間の口の中を見て治療してくれるなんて・・・歯医者さんがいなかったら人類は一体どうなっていたことか。

 

 

そんな私が毎回気になっていることがあって、ふとこの間先生に尋ねてみました。

「先生、私の口の開け具合はどうでしょうか」

先生は一瞬「えっ?」という感じで私をみました。

「あのー、口の開けるサイズというか、大丈夫でしょうか」

ああ、そういうことかと先生は笑って

「全然、大丈夫ですよ、澁谷さんはすごくやりやすい方ですよ」

と言ってくださったのでホッとしました。

なるべく大きく開けたほうが良いだろうけれど、肝心なのは歯が見えることなので、喉の奥が丸見えでもあまり意味がないし・・・などと考えるのです。

なんでそんなことを考えるのか。

もちろん先生がやりにくいのは迷惑だし、そのせいで痛くなるのが怖い、というのが本心ですが・・・実は、たった1度だけ、私は歯医者で眠ってしまったことがあるのです。

(今通っている歯医者さんとは別のところです)

待合室で居眠り、ではありません。

治療中、大口を開けたあの状態でです。

 

驚きますよね。

 

「・・・すいませーん、もうちょっと口を開けてもらってもいいですか〜」

という先生の声でハッ!として、意識が戻ったのです。

大きく口を開けるというのは案外しんどいものです。

うとうとした私の口は静かに閉じていったに違いありません。

 

(嘘やろ、こいつ寝てる・・・・)

と先生は思ったかもしれません。

一体どんな治療をしていたのでしょう。

先生に絶大な信頼をおいていたということでしょうか。

私自身も信じられません。

 

だがしかし。

口の開け具合を確認したまさにその日。

くどいほど今日は何をするのか、麻酔はするか、どの歯なのか、といつものように先生に尋ねていました。

先生もビビリの患者だと理解してくれているのか、毎回こんなことをしますとか、治療中にも「痛くないですか」とか「今日の虫歯は小さいから大丈夫そうです」とか丁寧なコメントを下さるので、つい油断したのか・・

こ、この感覚は・・・

 

睡魔が襲ってきたのです。

 

それだけはダメだと思い、手をゴソゴソしたり時々仕切り直しで口をさらに大きく広げようとしたりと、怪しい動きをしていたので、先生もいつも以上に「痛くないですか」と聞いてくれました。

結局、優等生なのか何なのかよくわからない患者になってしまいました。

今思いましたが、もしかしたら眠くなるのは、麻酔のせいなのでしょうか?
今度先生に質問してみたいと思います。

(雪)

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