御主人の友人が蜜蜂を飼育していて、飼ってみたらと誘われたらしい。
その友人は、1鉢7,000円もする蜜蜂が集まる「蘭」までも買ってきてくれて、もちろん巣箱も作ってくれた。
さっそく設置して数日すると、偵察のハチがやって来た。
次はもう少し数が増えた。
蘭には網をかけて、花の中には入れないようにするとか。
Mさんは翌日、滅多に見ることのできない情景に遭遇した。
5メートルくらいの円盤がMさんの庭に向かって飛来、ハチの大群である。
Mさんは呆気に取られ、何することもできずただ見ていたという。
女王蜂を中心にひとかたまりになってやってきた大集団は、またたく間に巣箱に吸い込まれるよう消えたらしい。
その後、ハチ達は毎日せっせと蜜を集めているらしい。
日本蜜蜂は9月頃、1年に1度だけ蜂蜜を採集できる。
「先生、取らぬタヌキかもしれませんけど、蜂蜜取れたらお裾分けします」
「ワッ嬉しい!9月が楽しみです」
(玉麗)