スパイ映画が大好きです。
名作はたくさんありますが、中でもトムクルーズ主演の「ミッション・インポッシブル」は何回見ても面白いですね。
特に1が私は大好きです。
ミッション・インポッシブルは直訳すれば「不可能な任務」みたいな意味になります。
mission(ミッション:任務)
inpossible(インポッシブル:不可能)
possibleが可能な、という意味でその前に否定を表すimがつくので、「不可能」になります。
それはさておき、スパイ映画の中でよく登場する、パソコンの中から機密情報を盗み出す、というシーン。
あれが私は大好きで、パソコンのデータを小さなSSDなどの記録媒体に移す作業をするとき、いつも機密情報を盗むスパイの気分になっているのです。
ただデータを移すだけなら日常茶飯事のことですが、これがスパイ映画になるとあらゆる困難を乗り越えなければならない「ミッション」となります。
敵のビルに忍び込み、とんでもないセキュリティシステムを突破し、最終的に秘密の部屋に入る・・・
スパイならではの知能と身体能力が求められるハラハラドキドキのシーンです。
しかし、高層ビルの壁を登ったり、わざわざバック転移動したり、天井から吊り下がったり、1億以上もある暗号コードの解読をしなくても、ハラハラドキドキのシーンは作れます。
スパイじゃなくても、ごく普通の人でも、セキュリティはなくても、普通にパソコンからデータを移す作業を「見せ場」にすることは可能なのです。
「制限時間つき」にすれば良いのですね。
例えば、主人公が会社の上司のパソコンからデータを盗む。
セキュリティもかかっていないパソコンなので、簡単です。
上司が席を外したスキに、こっそり作業をすればいいだけ。
ところが、通信が悪く、データのコピーが思うようにすすみません。
一方、外出したはずの上司がビルの1階で忘れ物に気づき、くるりと来た方向へ戻って行きます。
はやく・・・はやく・・・・・!
上司がエレベータのボタンを押す。
オフィスの階に止まった。
廊下をゆっくり歩いてくる。
オフィス内に入り、自分の部屋へ向かっている。
扉に手をかけた。
しかし、主人公はまだ部屋の中だ。
見つかったか!!!
部屋に入った上司は忘れ物の封筒を手に取り、チラリと机の上を見る。
・・・部屋の中には誰もいないようだ。
開いたままのノートパソコンに目をやる、思わせぶりな上司のアップ。
パソコンの画面はスリープ。
電源は入っているが画面には何も映っていない状態。
上司が手を伸ばす。
ここで、パソコンのキーに触れてスリープから立ち上げると、「コピー完了」の作業終了メッセージが見られてしまうので、アウトだ。
しかし、上司はパソコンをパタンと閉じて、鼻歌まじりでまた部屋から出ていった。
部屋の外では
「おや?出かけたんじゃなかったのか、スティーブ」
「いや、ちょっと忘れ物をしてね」
などの会話が聞こえる。
ガチャリとしまった扉の後ろに貼り付いている主人公・・・・・
(カーテンの陰、もしくは机の下だったりもします)
その額には汗びっしょり。
・・・・
みたいな感じ。
やっぱりスパイ映画は楽しいですね。
(雪)