家の中のものがよくなくなると友人・知人から聞く。
みんなそこそこの年なので仕方ない。
置いた場所を忘れるのだ。
たぶんなくなった訳ではない。
そう言っている私もよくいろんなものをなくす。
ハサミ・消しゴム・ボールペンなどは序の口で、剪定バサミ・スカーフ・上着・サイフ・カード・・・・・数え上げたらキリがない。
ところが、私の場合一生懸命思い出して数日後に出てきたものを含め、今のところどこかからあった!となる事の方が圧倒的に多く、なくしたものは少ない。
それはきっと、使ったものは必ず元の場所へ戻す習慣が身についているからに違いない。
娘にもそれをうるさく言うので、うっとうしがられることもあるが、使ったら元に戻しといて、と必ず伝える。
娘に言うのに私がそうしない訳にはいかない。
何を使ってもそれを置いた場所へ戻しておく。
なくなったら使った場所へ戻って考える。
今日、机の上の箱に入れてあったハサミがないのに気がついた。
それを使わずともハサミは他にいっぱいある。
教室で使うこともあるので、普通の家庭よりは多く持っている。
けれどもここに置いてあったものを探し出さないと、記憶はドンドン薄れてゆく。
今朝カエルハウスの近くへポイと置いたのだ。
きっと。
でもない。
娘も加わって探したがなかった。
仕方なく教室のハサミで封を切り、また考える。
絶対カエルハウスのヒモ切りに使った。
もう1度ハウスの周りを見ると、カバーの下に隠れていた。
よかった。
私の脳はまだ壊れかけてはいない。
しかし、使ったものは元の場所へ戻す鉄則は破っている。
ちょい置き、これが一番アブナイ。
そしてそれは記憶から簡単に抜け落ちて、その時の様子を再現することは不可能になる。
物をなくさないコツ、剪定バサミには赤いリボンなどを付けておく。
チョイ置きしても目立つように。
そしてやはり元の場所へ必ず戻しておけば、なくなることはない。
(玉麗)