いきなり街路樹の下草を取り始めたらマズイだろう。
ナンデ?
いや、アノヒトなにしてんの、なんて思われる。
いいじゃないの、悪いことしてる訳じゃなくてボランティアなんだから。
まあまずは居住地の敷地内から始めよう。
なんて1人ごろを言いながら、草取り鎌を動かせる。草を根っこから効率よく取るにはこのツールが一等良い。あまり力を要することなく草取りが出来る。
30分程で、ごく一部ではあるが終わった。
さて、今日の本来の目的を始めるゾ。
この雑木は何とかいう名だった。でも植えていないのに、鳥のウンチから発生したらこんな風になる。前後左右に根をのばし道路にはみ出している。根方を分けてみたら、ナント径3センチ近くある。
あーあ、もっと早くちゃんと抜いておいてくれたら、こんなことにはならなかったのに。私の手に負えるかしらん。
思い切って幹をグッとしならせ、曲がった所にハサミを入れた。案外楽に、3分の1ほどサクッ、さらに力を入れるとメキッ、そこへもう1回ハサミを入れる。
その調子で5カ所ほどの雑木を切り、下に這っているヘクソカズラをまさにイモづる式にたぐって抜いた。
澁谷さーん、こっちも取ってーッ とシャリンバイが叫ぶ。枝にからんだツルを除く。丈のある雑草を抜いて、あーキレイになった。
と思ったとたん、「やっぱり澁谷さんだった。こんな所までキレイにしてくれてるんやねェ」と知人から声がかかった。
その周辺の敷地内の草も、目立つのを少し取って、本日のボランティア終了。最近は汗が出るほどは到底無理で、早々に引き上げることにしている。
(玉麗)