上空に今期一番の寒気団が居座ると予報にある。
どうやらそれは間違いではないようで、夕方から冷え出した。
足もとは床暖がある。
足の裏は暖かいが、足首から冷気が忍び寄り、じっと座っていると膝までが寒くなってくる。
降雪予報も出ているし、最近気温はマイナスになっている。
雪景色を見ながら温泉に入る・・・。
私の日常からはおよそ考えの及ばないことだ。
最近とんと旅行をしなくなったので、そう思うのかもしれない。
ずーっと昔は、国内旅行を年に2回ぐらいしていた。
雪景色温泉は行かなかったが、雲の上極上バスルームに泊まったことがある。
小高い丘の上に建つホテルは、前も後も海であった。
着いた日は曇天で、翌朝のバスルームからの景色が素晴らしかった。
最初は辺り一面真っ白な霧、それが少しずつ遠退いて不思議な光景。
すっかり霧が晴れたら、紺青の海が広がっていた。
北海道。
もうたぶん行くことはない、というより行けない処。
まだ若かった頃でさえジェット機に酔った私は、空港でノビていた。
遠くへ行くのは命懸けのような思いがしたものだ。
年を経るにつれますます億劫になり、遠くへ行くのに腰が引ける。
けれども年末に娘が1人旅に出て、宿での温泉の話をメールで送ってくれたりすると、近場なら、1泊ぐらいならと思うようになってきた。
寒気団近づくの報で、温泉いいナアと。
車で行けるところなら・・・と乗り気になっている。
(玉麗)