喉が赤い。
そのせいかどうか、肩が左側だけ凝る。
半月ほど前にかかりつけ医の先生にその旨伝えると、風邪ではないようですが、炎症を抑える薬を出しましょうかと処方してくれた。
その時はそれで治まったが、また赤くなった。
これはどこか悪いのじゃないか。
気になって、いつもの耳鼻科を思い浮かべたものの、うーむ、あそこへは行きたくない。
患者を、ベルトコンベアーに乗せているような気がしてくるところだ。
自分で探してみようと、スマホで検索した。
電話すると受付の感じが良い。
ここにしよう。
駅前なので午前中の診療に間に合った。
先生を筆頭にスタッフ全員、テキパキとしていた。
症状を訴えると、鼻からカメラ付きチューブを入れて喉の奥を調べてみましょう、と女医さん。
ギョッ!!
「楽に息をしてください、痛くないですからネ」
でも気持ち悪いですよ、とは言わなかった。
画像を見ながら説明してくれた。
喉の各部の名称をツラツラ並べ「声帯にも異常はありません、キレイです」
とのこと。
それでいい。
どうしてこうなったのか原因を尋ねても、納得できる答えが返ってくるとは考えていない。
今異常がないのなら、それでいいのだ。
と結論づけて、帰路花屋へ寄り、チューリップを手に入れて帰った。
昼食を終える頃、肩の凝りが治まっていた。
病いは気からとも言う。
思い出した。
昨年もこれに似た症状で、しばらくウダウダ言っていた気がする。
風が吹くと、悪い物質がどこからか浮遊してくる。
それを吸って、喉に異変が起きているのかもしれない。
とりあえずこの件はそういうことで、一件落着。
ハクナマタタ、ハクナマタタ。
(玉麗)