いにしえの都へ 5時間滞在

ゴールデンウィークは毎年、
後期手本を描くのに忙しくしていた。

しかし数年前から
一気に描き上げるのが無理になってきたので
少しずつ描きためて、足りない分だけ
描き足すようにしている。

だからつい先日描いたぼたんは
来年の前期分になる。

 

さて、今年の連休初日は
奈良ホテルのテラス席でゆったりと
ティータイムを楽しんできた。

ほんとは高畑の植物店へ行く予定であったが、
改装中でお休み。

県庁前を走っていて、
「お茶にしようか」
「じゃあ奈良ホテル行ってみる?」
となったのだ。

家を出たのは12時半頃と遅かったので、
ホテルに着いたのは2時をかなり
過ぎていたように思う。

池を渡ってくる風が心地よく、
昨日の雨で現れた大気は澄み切っている。

以前この席へ座った時は
大きな鹿がのんびりと歩いていたが、
この日はマイマイとアリンコが挨拶に
来てくれた。

池側の斜面にわらびが、
もうすでにシダになって生い茂っていた。

「やっぱり奈良はいいナァ、京都と違う魅力」
と娘が言う。

最近の新しいホテルにはないものが、
奈良ホテルの佇まいの中にはある。
長い年月を経てやっと醸し出される鈍色の空間。
奈良は都であった。

(玉麗)

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