英語で紫陽花のことをhydrangea(ハイドランジア)といいます。
この名前・・・なんとなく引っかかる部分は、ハイドの部分。
hydro(ハイドロ)という単語が隠れています。
さらにこのハイドロという単語から思い出すのは、「ハイドロプレーニング現象」。

よく似た言葉で「ハイドロプレーディング(Hydroblading)」がありますが、こちらは氷面ギリギリに体を倒しながら滑るフィギュアスケートの技。
一体どうなっているのかと思うすごいテクニックですね!
一方、私の頭に浮かぶのは、はるか昔教習所の授業で習った「ハイドロプレーニング(hydroplaning)現象」。
こちらは、車で濡れた路面を走行中、タイヤと路面との間に水膜ができることによって摩擦力が失われタイヤが浮いた状態になり、ハンドルやブレーキがコントロールできなくなる現象のこと。
これらのことからこの言葉に「水」が関係していると想像できるように、科学的な意味合いで、hydoroは「水」「水分」「水力」などを表すとされています。
そして日本語では、紫陽花という漢字があてがわれ、また
「七変化(しちへんげ)」
「四葩(よひら)」
などという別名も持っています。
色が変化する様子から七変化(しちへんげ)、4枚のガクの形から「四葩(よひら)」というわけですね。
和・洋、両者ともに「水を好む花である」「色が変わる性質がある」「4枚の形をしている」という特徴を名前に取り入れたみたいです。
ですが、やはり日本語はストレートな表現ではなく、まったく別の言い回しでありながら、花の性質をうまく例えた名前で粋だなと思います。
「四葩(よひら)」の葩(ひら)は、花びらのことです。
この漢字も調べるとおそらく、ふさわしい意味を持つのだろうと想像します。
(雪)