3月手本の桜です。この桜は、大阪の天神まつりが開催される場所で有名な桜の都、大川沿いの桜がモデルになっています。
京都の鴨川の桜を思い出します、という方もいました。お花見の季節、誰もが桜の思い出をお持ちだと思います。そんな、それぞれの「あの時見た桜」を思い出しながら描いてみると、作品がより味わい深いものになるのではないでしょうか。
また今回は風景画ということになりますが、風景画はとくに「どこからどのように描いていくか」という順番を意識して描くことが大切です。
ところで、きれいな景色を目にしたとき、思わずカメラを構えることがあると思います。だけど、あとで画像を見た時に「あれ?なんかイマイチ」というのも、よくあること。
プロじゃないんだから、こんなものでしょ。と思われますか?
実際に見た景色はあんなにすごくてきれいで感動したのに、画素数の高いカメラで撮影してもイマイチなのはなぜなのか?
それは「構図」がイマイチだからです。
プロのカメラマンが撮る写真が心に響くのは、高価なレンズを使って鮮明に美しく撮影されているからだけではありません。
被写体が動くもの、生きものである場合は、私たち素人でもわりに面白い写真が撮れたりしますが、風景や花など静止しているものだとなかなかそうはいかないものです。
前置きが長くなりましたが、風景画も同じです。写真以上に構図が大切なのは言うまでもありません。教室のレッスンでは幸い、手本がありますので、それをマネして描けば構図で悩む必要はありません。
意識すべきところは、描く順番と、主役と脇役の見極めです。
写真の話に戻れば、実際に見た景色より撮った写真がイマイチなのは、主役を決めていないから(=何を見せたいのかがよくわからない中途半端な写真になる)、ということが大きな原因です。
きれいな光景を目にすると、「わーーーきれい!」とにかく、そこらへん全部撮影したくなります。意識せずにとりあえずバシバシ撮ってしまいます。結果、あとで見るとイマイチ・・・となるのです。
写真については専門知識がないので・・・以上、私が感じたことでした。



(雪)