春は短し

毎年火曜日の教室の皆さんは、終わったら
「桜を見に行きます」と、楽しそうに雑談をしながら
そぞろ歩きで帰路に着く。

今年は当方の都合で、教室日が早くなった。
たぶん3分咲きぐらいだろうから残念なことになりそうと、
つい最近思っていた。

ところが今年の桜は1週間ほど早いとか。
寒の戻りがあった後、すぐ暖かくなったからだ。

先日の火曜日、近辺の桜はすでに満開。
(実はつぼみの時しか見ていないので、実際はわからない)

桜の季節、花冷え、花曇りに見舞われるのは、
1日でも長く桜が咲いているようにとの、
自然の配慮なのだ。

けれども最近は、その微妙な天の配剤が
おかしくなってきたように思う。

ともあれ、やっと重たいコートを脱ぐ時が来たのだ。

「最近の大阪って、春がなくていきなり初夏がやってくるよね」
先日友人が言っていたが、確かに春はとても短い。

うらうらに照れる春日にひばり上り
心悲しもひとりし思へば
(大伴家持)

なんて悠長なことを言ってるヒマはないほどに。

〜先日のつくしの話〜
“スギナの子”ではなく、スギナの地下茎に
くっついて栄養をもらう。
つまり“スギナに付く子”で、“つくし”。
土から筆が出ている様な形であることから、
“土筆(つくし)”となったそうです。

(玉麗)

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