

花壇の芝桜がほんの少し咲きかけた。
後方のイベリスも蕾をつけ、白い色が見えてきた。
昨年の4月25日に始めた花壇造りは、5月1日まで1週間を要し、まるで工事のような体を成した。
今から思えばようやったナアのひとことに尽きる。
紫と黄のビオラがワイワイガヤガヤ喋っているような趣。
イベリスが一斉に咲いたら、道行く人達はきっと吸い寄せられるように花壇に近づくに違いない。
そしておしゃべり達の後ろに、ピンクの細長い絨毯を見つける。
それが芝桜。
広い敷地のほんの一角であるが、花が在る風景は心和む。
目を上に向ければ今モクレンが満開で、早く咲いたのはパラリパラリと落ちてくる。
大きな花びらなので花壇の上に落ちたのは取り除いてやらない。
下に行って花びらを取ったり、咲き終わった花ガラ摘みが仕事になった。
花壇造りは娘が手伝ってくれなかったら、私はきっと途中で足腰痛めてダウンしていただろう。
ひたすら感謝である。
1年かけて育ってくれたイベリスにも、感動の言葉をかける日が近づいている。
(玉麗)