毎年春に登場する椿。今年は、赤、白、ピンク、のりこぼし、斑入りの豪華な五色椿を描きました。花の美しさを際立たせるため、葉は墨で。
毎年描いているのに、何度挑戦しても難しい椿です。とくに難しいのは、葉っぱです。椿の葉らしい丸みとつやをいかに表現できるかがポイントです。
今回、このテーマを描く際に、教室で「このことに一番気をつけてください」と言ったことがあります。それは、「花と葉をくっつける」ということです。
「花と葉の間にすきまを作らないこと。これだけを注意してください、葉っぱのかたちはヘンになってもかまいません」
騙されたと思って、それだけ考えて描いてみてください、と。
私がしつこくしつこく(すみません)言った甲斐があって、花と葉っぱの間に中途半端なすきまが出来た人は1人もいませんでした!大成功!
美しいバランスの、ゴージャスな椿が誕生しました。
余白がしっかり取られているので品があり、安定しています。
真ん中の「のりこぼし」は、赤を濃いめにして白をハッキリ見せるときれいです。
こちらは金円窓に描かれました。より豪華に!
来年の手本も楽しみです。