「死ぬかと思った!」
こと、誰にもと思わないが、少なからずの人が経験しているのではないだろうか。
私は高校生の時、病気で1度経験している記憶があるが、それっきり2度目は今まで全くなかった。
それが、昨夜突然やってきた。
ずっと疲労が続いている。
昨日は特別教室もあった。
歳を取った、そうなるべくしてなったこともしれないが。
ベッドに入ったとたん、息苦しくなった。
暑い時犬が口を開け舌を出して、ヘッヘッということがあるが、そんな感じ。
額に手をやると冷たい。
脈を取るとひどくゆっくり脈音がする。
どこが悪いのか、どうなっているのか解らないまま娘を呼んだ。
温めた方が良いと考えた。
「蒸しタオル持ってきて、熱々の」
喉がカラカラで言葉がうまくでない。
娘はタオルを水に浸し、レンジでチンして持ってきた。
それを背中に・・・当ててもらおうと思っていたのに、「もういい」と言った。
「鏡と体温計を持ってきて」
体温計はわかるが、なんで鏡を?と娘は思っただろう。
眩しいから電灯はつけないでと言いながらも、それでは見えないじゃないかとも思った。
「つけて。いまどんな顔をしてるかみておきたいから」
「眉間にシワは寄せてるけど、顔色悪くないよ」
娘が言う。
「生きてるナ」と私が答えた。
「お茶が」
「わかった、すぐ作る」
娘はテキパキと動き、要望に答えてくれた。
頭が痛い。
百会の辺りがズキズキする。
その後たて続けに5回トイレへ行った。
壁つたいではあったが、吐き気はなかった。
尿は行くたび、いつもより多く出る。
それで何かが少し変化したのだろうか。
1時間半ぐらい後に息切れは治まった。
頭痛止めも効いてきた。
それからさらに2時間後くらい、導眠剤の力を借りて入眠した。
死ぬかと思ったけど、何とか生きている。
(玉麗)