絹えりしめを使う

せっせと針仕事を続行している。
今期は今、3枚目の服が完成。
これでとりあえず完了とするつもりでいる。

手と首を休めないともうこれ以上は・・・となってきた。
最後の上着を縫いながらずっと思っていた。
私のしていることって和裁かも。

手縫いで、使用している針は絹えりしめである。

出来上がった縫い目を見ると、目の悪いヒトがよくマアこんな事が、と思えるほど細かい。
表に出ている糸はほとんど見えない。

これもまた「繰り返し繰り返し」の実績である。

ミシンでバリバリ縫っていた頃はこうはいかなかった。
筆を自在に動かせる訓練をしてきたことが、これにつながっているような気もする。

と自慢したところで、私が納得するだけのことに時間と手間をかけているだけだから、大したことではないけどネと友人に言うと、

「でもそのままじゃ着ないでしょ。それだけ修理に出したらすごい金額になるよ」

と言ってくれた。

そうだネ、昔は丈を短くするのにも襟を直すのも修理屋へ持って行って、1着1万円以上払っていた。

それをしなくなったのは、お金をかけて思うようにしたつもりでも、なんか違うとなって着なくなった服もあったからだ。

最近は全て自分で思うようにする。
うまくいかなかったらやり直す。

時間潰しにもなるし、何よりお金がかからない。
加えて褒めてもらえるおまけまで付いてくる。
素晴らしい!

とは言えど、どこも直さずピッタリですごく気に入った服が見つかれば、それに越したことはない。

この時期はお得意様割引もないし、冬のバーゲンまでは、まだまだ。

そんな時は、なるべくお店に近寄らないようにするのが一番。

しばらくは自分で修理した服を愛用して、チャンスが来るのを待つとしよう。

(玉麗)

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