4日間家にこもっている。
ベランダに出ただけでおぞましい暑さが襲ってくるからだ。
まるで、熱いフライパンを頭にかぶせられるような。
少しでも涼しくなった後にやってくる暑さは、真夏よりもタチが悪い。
それでもグラウンドから子供達の声がする。
野球少年達は、背中に氷柱でもくくりつけているのだろうか。
バアさんが想像するのはそんなことしかない。
彼らがこの星の希望であることを思えば、シブトク生き抜いてくれと願わずにはいられない。
この暑さは20日まで続くと言う。
それまで元気でいられるだろうか。
かなり疲弊している。
夏バテとは別の何かが私の体を蝕んでいるようだ。
せっかちな私は、物事がスムーズに迅速に進まないとイラ立ってくる。
世の中の物事はそんなに上手く進行しない、とわかってはいる。
けれども、物わかりの悪い私が、冷静な私を凌駕する時だってある。
心のネジをゆるめたくてもドライバーが見当たらない時も。
体を動かせていないのに、ああだこうだと考えごとばかりしているせいだ。
明日はどうあっても外へ出よう。
昨日の暑さが少しやわらいだ。
曇天の彼方の太陽は悔しがっているに違いない。
雲とは、かくも強大なものよとあらためて知った。
焦燥感が少しばかりうすれ、ベルトをゆるめたようにほっと一息ついている。
な〜んとかなると、笑いながらUさんが言っているような気がした。
今日は雨が降るらしい。
篠突くような雨でも降れば、気温は一気に下がるのだろうが、期待せずに待つとしようか。
(玉麗)