通りがかりにふと見ると、クチナシの木の下に生い繁っていたドクダミが、一部分だけキレイに抜かれていた。きっとここも1人で黙々と除草してくれたに違いない。
植栽業者の除草は手作業ではなく、機械で行う。ずっと昔は手で抜いていたように思うのだが、今そんなことをしてもらったら、きっと高額な予算外費用を請求されるだろう。
それにしも、道路脇の除草、マンション敷地内の整備、どこを見ても、うわっ素晴らしい!と思えるような仕事をしている場所がない。
業者の質が下がったのか、それとも発注元の私達が検分を怠っているのか。改革しようと考えれば、私にはもうとうてい出来そうもない案件である。
せめて出来ることは、目立って見苦しいヤブカラシを取り除いたり、種を飛ばして増殖する草をひっそり抜き去ることぐらい。
現理事長が、それをやってくれていることを知った。
クチナシの下が除草されているのは、そのおかげだ。
同じマンションに住んでいても、今までほとんどお会いする機会がなかったので、理事長の人となりは存じ上げていないが、この件でとても好感の持てる方だとわかった。
先日も1人でヤブカラシを抜いていてふと気がつくと、向こうの方でも作業している人がいた。そこへクリーンスタッフ2人が加わって、その辺の暑苦しい様がまたたく間にスッキリした。数の力は強力である。
スッと現れて、いつの間にかいなくなった。きっと口数の少ないシャイな性格な方なのだろうと想像している。
(玉麗)