忘却力

忘れることってスゴイ技だナアとつくづく思う。

渦中にいる時はそのことばかり考えて、腹を立てたり落ち込んだり・・・。
そりゃあ血圧も上がるヮ、めまいが来るのも当然だヮ、と今からすれば可笑しくさえ思えてくる。

もうどうでもいいやと、どこかで切り替わるンだろうナア。

その分岐点がどこだったのかようく考えてみると、新しいことが決まった時じゃないかと気がついた。

前回にも書いたが、新しい何かを決定する・新しい何かを発見するって、時間と経験とお金も少々かかるけれど、パワーとしてしっかり返ってくるものなのだ。
そのパワーはイヤなことを忘れ去る力をも秘めている。

夜が明けた頃は曇っていたのに、ようやく陽が射してきた。

太陽の光は今さらながらエネルギーに満ちている。
春先の晴れ間は特にその力を発揮する。

昨日モンキチョウを見て、娘が「ア、うちの子ひょっとしてもう出るかな」と言った。

光が溢れて気温が高くなってくると、ひょっとしたら明日あたり羽化するかナと思えてくる。
娘はその時の準備を怠りなくやっているだろうけれど。

「忘れる」のキーワードで思い出したことがある。

歳を取ると、昨日頭に入れたことなのに、今日はもう忘れている状態が頻繁に起きてくる。
けれども古い記憶はしっかり刻まれているらしく、昔のことは思い出すのに時間がかからない。

良い思い出だけ残ってくれることをひたすら願う。

(玉麗)

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