お昼過ぎまでエアコンのスイッチを入れなかった。
あんなに暑かったのに、彼岸の声を聞くとこうなるんだ。
昨夜はとても涼しく、そのおかげでよく眠れたのか、朝6時まで1回も目覚めることがなかった。
それだけではなく、Uさんと会ってよく喋り、よく歩き、よく笑ったからでもあるのだけれど。
家に帰ってしばらくすると、S君からメールが届いた。
徳島の秋を送ります、とある。
エ、なになに。
娘にその話をすると、
「ひょっとしてスダチ?」
と言う。
ひょっとするとそうかもね。
他のものなら、エーッと思うけれど、スダチなら重なっても大いに結構、嬉しいです。
自家製ドレッシングを作っている。
生野菜・温野菜・炒め物にまでそれをかけて食べる。
ちょっと酸っぱめだが、けっこういけます。
1回に30個ぐらい使うので、ワンサカあっても使い切るのにそんなに長くはかからないだろう。
同級生っていいナアとつくづく思う。
ものをくれるからではない。
ふとしたことで思い出してくれる。
Uさんにはよく電話していろいろ聞いてもらうが、一度だってかけなきゃよかったと思ったことがない。
そう言うと、同級生だからじゃなくてUさんだからなのだ、と娘に言われる。
そりゃそうだ、同級生だからではない。
Uさん、Aさん、S君、M君、そしてMさん、Tちゃん、ずっと若いけどKさんも、みんなほんとにありがとう。
私はたくさんの人達に支えられてここにいるんだと、何でもない時にふっと思うことがある。
その瞬間の幸福度はけっこう高いのではないだろうか。
バアサンになってもそう思えることに感謝したい。
リビングから見える空が深みも増してきた。
まぎれなく秋の空だ。
日中の暑さは続くだろうけれど、喘ぐような日々からはもう解放された。
(玉麗)