着る喜び、秋が近い

晴天が続いている時期に、夏物を洗っておこうと思う。

マアまだ早いワとか、洗ってもまた着るかもしれないしなどと思っていると、曇りの日がやってきたり、朝夕だけは急に涼しくなったりする。

そうなると大気は湿り気を帯び、洗濯物はカラッと乾いてくれなくなる。

冬から春になる頃は、突如寒くなった時困惑するが、暑さから少しずつ解放される季節は着る物もなんとか調節できる。

 

実は春に手に入れたニットのセーター、綿なのでまだ寒いかナと思っているうちに急に暖かくなり着る機会を逃して、新品のまましまっている。
あれを着なくちゃ。

1年に2回クローゼットと衣装ケースの中身を移動する衣替え。
その折に着古したものは処分し、友人・知人にもらって、とお願いしたり・・・。

そして空席ができると、ウキウキとバーゲンセールや割引日に出かけてゆく。

服を見て歩く、スタッフとの会話、気に入った服を手に入れる・・・。

 

これらの楽しみは私の活力とも言える。

昔は少し気取った服を身につけて教室へ向かったが、今はずいぶん変化した。

カジュアル、ラフ、ゆったり、着心地良い、生地の品質、そして何より日本製であること。
これらが、私が身につけるものを選ぶ基準となっている。

もうほとんど失敗なく手に入れることができるが、稀にア、しもた!となることもある。
私としたことが・・・である。

 

服を買うたび私の蓄えは減少するが、それは今まで働いてきたことへの褒美だと思っている。

ずっと昔心理テストか何かで
「着飾るのは誰のためですか」との質問があって
「他人に見せて評価を受けるため」
の所にマルを入れた。

今なら迷うことなく「自分のため」に印をつける。

朝、ベランダで建物の外壁に触れるとヒンヤリしていた。
こんなところに秋がやってきていたんだ、と嬉しくなった。

(玉麗)

 

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