サザンカがかなり咲いてきた。
寒い頃に咲く花は色が濃い。
わが家の花も、赤がほんの少しエンジを混ぜたような色になっている。
花びらは波打って、八重咲ではなく二重咲きと言った方が正しいか。
本来なら、この花の蜜を吸うためやってくるメジロが、
ミカンにつられて花にはあまり興味を示さない。
これでいいんだろうかと思いながらも、ミカンを置くと必ず来るので、ついついそうしてしまう。
今日は初めての教室へ行く。
集会室が使えなくなったので、娘がネットを使ってあちこち探し、ここならいいかと思える場所を見つけた。
娘はすでに一度予約し、現地へ赴いてもいる。
部屋はキレイで設備もよく、料金は少し高くなるが、マア仕方ないだろうと決めた所だ。
ビルの3階でエレベーター付き、1階に食べ物屋が入っていた。
調べるとリーズナブル、味はわからないが行ってみることになった。
昼食はここですませる。
教室は15分前に自動で開くことになっている。
最近の貸し部屋はこういう方式になっているのか。
世の中はより便利に、より効率良く進化していく。
けれどそれらを使いこなせなくては、より不便で非効率、いやそれよりも加わることさえ出来なくて取り残されていく。
娘がいなかったら、私はこの仕事を辞めていただろうと思う。
もったいないとは言っても、そういうことなのだ。
サザンカは椿のようにポトリとは落ちない。
花ビラが1枚ずつ取れてゆく。
けれども今頃咲くサザンカは、パラパラ落ちず、ガクにしがみつくようにして枯れてゆく。
それはそれで何か意味があるのかもしれない。
(玉麗)