りんごとたまご

りんごが大好きになってきた。

いつの頃からか毎日食べている。

それでわが家の冷蔵庫にはいつもりんごが入っている。

貯蔵技術が発達して、最近では中身が茶色くなったりんごを見かけない。

真夏でも美味しく食べられるのは、この果物だけではないだろうか。

りんごが真っ赤に熟れて、たわわに枝についている風景を見たいとずーっと思っているが、青い実の頃に1度見ただけで今のところ叶えられていない。

 

玉子かけごはんを食べたいと思うことがある。

皆それぞれに食べ方があると思うが、私は黄身だけを白いアツアツごはんに落とし、醤油を少したらしてかき混ぜないで、少しずつ崩すようにして食べる。

最近卵が少しダメになってきた。
食べるとお腹がよくない。
特に夏場は。

娘も同じことを言うので、わが家は夏の間卵料理を作らない。
特に生卵は敬遠した方がよい。

そこで考えた。

温泉たまごならいいかもしれない。
早速食べてみたら、お腹はグルグル鳴らなかった。

この場合も、黄身だけ取ってごはんに載せる。
美味しかった。

産みたて卵ならいいのかもしれないと思うが、そんな新鮮なものは手に入らない。
デパートへでも行かない限り。

庭がある家に住めば可能かもしれない。
庭の片隅で名古屋コーチンを1羽飼えば、産みたての美味しい卵にありつける。

夢のまた夢で終わりそうだが。

 

私の、食に関する欲望はあまり濃いものではない。

そう多く食べないのだから、好きなものが少しあれば良い。

こう言うと、娘が笑う。

「その好きなものの注文が難しい!」と。

とりあえず今日冷蔵庫には大きなりんごが6コ入っている。
充分である。

Mさんは私のりんご好きを心得ていてくれる。
時々娘にことづけてくれるりんごはパーフェクトである。

(玉麗)

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