歯医者に通っています。
今日はかぶせものをするだけなので大丈夫だろうと思っていたのですが、いま治療中の歯は最も虫歯が深いらしく、消毒や風があたるのも痛いのです。
ちょっとしみますよ・・・と言われて、汗がドワッと吹き出し、シューっとかけられた風に、ビク!と体が縮こまりました。
痛いよー痛いよー痛いよー痛いよー痛い痛い痛い
もう帰りたい
だんだん、なんか腹も立ってきました。
痛みによるストレスが大きすぎたせいかもしれません。
このストレス怒り、子供の時に通っていた病院を思い出しました。
子供のころ扁桃腺が大きく、よくのどが腫れていました。
その都度、耳鼻咽喉科に連れて行かれたのですが、シューシューと薬入りの蒸気のようなものが出てくる機械があって、口を開けてその蒸気をのどに当てるのです。
のどは痛いし、大きく開けた口はだるいし、蒸気のせいでよだれがポタポタ落ちて気持ち悪く、ものすごいストレス。
早く帰りたい・・・・・
病院とはそういうものかもしれません。
やっと終わり、しみるかもしれないのでしばらく熱いものや冷たいものは気をつけてください、と言われました。
痛いくらいなら何も食べません・・・というと先生は、いや1時間くらいしたら食べられますから、ちゃんと栄養はとってくださいね。
とはいうものの、何を食べたら良いのかスーパーで吟味していると、これはと手に取ったものは。
アンパンマンの蒸しパンです。
蒸しパンを見ると思い出します。
これまた、若かりしころにやはり風邪でのどが腫れた時のこと。
熱は下がり体は元気なのですが、のどがまだ猛烈に痛く、ごくんと飲み込むことができません。
固形物はもちろん、飲み物も、水さえ痛いのです。
こわいよーこわいよーと思いつつ、恐る恐るゴクッ
痛い!!!
この繰り返しで、またストレス怒り。
そんな時見つけた安心して食べられるものが、ヨーグルトと蒸しパンでした。
ヨーグルトはトロトロしているので、のどの奥に勝手にゆっくり流れていって、飲み込む必要がありません。
蒸しパンは、口の中ですぐ溶けて液体のようになるので、これも優しくのどを通過してくれました。
子供の頃はよくのどを腫らしていたので、この時のありがたみはとてもよく覚えています。
今回は歯なので、飲み込みに関しては問題ありませんが、噛まなくて良いように・・
治療の歯は右奥。
なるべく右にものが行かないように、顔を左に傾けつつ(傾けても意味はない)、パンをそっと口に入れると、アンパンマンは優しく溶けて、のどを通過していきました。
やはり蒸しパンは優しい。
ちなみに、あんぱんではなく蒸しパンです。
アンパンマンの蒸しパンなのです。

首を傾げたまま、やっぱりアンパンマンは正義の味方だ・・と思いました。
(雪)