雨の日の蟻

雨の日は何をするか。

わが家に掃除のしにくい窓がある。雨のあとがついて汚れている。これを何とかしよう。脚立を出して登ってもよほど長い手の持ち主でない限り、まったくもってどうしようもない難所である。

今回は“孫の手”に雑巾をくくりつけ拭いてみた。隅は目をつぶることにした。さて、いつものことであるが、やり始めると一応方がつくまで止まらない。それから2時間かかった。

マンションでは窓が多い家は明るく快適であるが、その分掃除が大変で、キレイにしようと思えば本気を出して取りかからないと、途中でイヤになる。本気で取り組んでもイヤにはなるが。

枚数でいえば15枚。外側・内側拭くので30枚のガラス扉を一心不乱に拭くヒト。(あ、網戸が5枚あった)

それも雨の日に、つまり拭いても又すぐ汚れる・・・いいのだ、それでも。1ツの事をやりとげた満足感、達成感、きっと私はそのためにいろいろなところでチョコマカ、セッセと動いているのだから。私の前世は蟻だったのだろうか。

(玉麗)

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