毎年このタイトルで8月31日を終える。
俳句の季語で、「尽」にはキッパリとした響きがあり、暑さに喘ぐ日々にせめて言葉の上だけでも終わりを告げたい、との思いが伝わってくる。
スリムの命日でもある。
スリムは6年6カ月の命を全うし、月へ行った。
月面探査機がスリムと名付けられたのを知って、そう思うことにした。
3匹いたカエルは2匹になり、そのジャンとマルコはとても元気で、カエルの寿命がギネスブックに載っているとしたら、是非とも更新させたいと願っている。
台風のシーズンともいえる。
今まさに上陸した台風10号は、当初予報からかなり遅れて大阪へやってくる。
しかし、毎度のことながら、大阪の暑さに対抗することは難しい。
この街全体からは炎のような熱気が立ち昇っている。
台風の勢力はこの火柱のようなエネルギーに負けて、トーンダウンする。
ただし、何年かに1度は勝つこともあるので、くれぐれもご用心を。
実はこの原稿、30日夕刻に書いている。
私は調子が乗ると一挙に2回分書いてしまうことがある。
それ故、内容が少し違ったもの、あるいはズレたものになったりする。
本人は寝込んでいるのに、ブログの中の私はとても元気で、デパートのカフェでブログを書いている、みたいな・・・。
8月末はまだとても暑い。
けれども「八月尽」と書くと、一瞬ブルーの風が吹いている。
ヒンヤリとして、少し切ない色の風だ。
(玉麗)