人間が1日にどれくらいの水分を取れば良いかという話は、あれこれ言われつつ結局よくわかりません。
ジムなどでは、私で「1日2リットルが理想です」と言われます。
かつ、ゴクゴクと一気に飲むのではなくて、ひとくちずつ、何回にも分けて摂取するのがベストだそうです。
なんという難しい注文でしょう。
2リットルの水分を一体どのようにチョビチョビ飲めば1日で消費できるのだろうか。
私はまず計算してみました。
時間を、朝7時起床〜夜8時までの13時間内とします。
さらに、1回に飲む量をできるだけ少なく25㎖に設定。
大さじ1杯が15㎖ですので、25㎖はだいたい大さじ1.6〜7杯くらい。
人によって、ひとくちかふたくちに分かれるでしょう。
7時から8時までの間、10分おきに25㎖ずつ飲むと
トータルで1,950㎖、消費できることがわかりました。
でもちょっと待ってください。
ひとくちずつ10分おきになんて慌ただしくて仕方ないですよね。
1日中家にいられる人とか、会社でもずっとデスクワークの人とか、そういう人じゃないと無理では?
しかも水分を摂取するとトイレ問題もあるし、運動で汗をかいた人ならまだしも、カラッと涼しい部屋でごくごく水ばかり飲んでなんていられません。
一体いつから、どういう計算で、2リットルも飲めということになったのでしょう。
周りの人に聞いてみても、特に夏は熱中症対策のためなるべく水分を摂るようにしてるけど、「水分」として別で飲む量はせいぜい500㎖くらいかな、という人が非常に多かったのが現状です。
私の推測では、おそらく過去に何度も訪れている健康ブームの中で、アメリカあたりからやってきた「水」に対するアメリカ説が取り立たされた時があって、日本に定着したのではないでしょうか?
確かに体格の良いアメリカ人にとっては、水2リットルは余裕なのかもしれません。
でも、国によって人の体格も体質も全て異なるのは、今では常識のはず。
アメリカの巨大なスーパーで、すごい量やサイズの食べ物や飲み物が売られているのにはびっくりして「やっぱりアメリカは何でもデカイね!」なんて言うくせに、水2リットルは無理にでも飲まなきゃいけない、ってなんでなんでしょうか。
もし2リットル説が私の推測通りだとしたら、認識のバランスがめちゃくちゃですね。
あと、「寝ている間にコップ1杯の汗をかく説」も誰か実証してくれないと、どうしても納得できないのですが・・・
(雪)