毎年だったような・・・と、うろ覚えであるが、タイトルを「2月尽」として書いていた。
ところが今年の2月は、コロナウィルス騒ぎで思いが至らなかった。そして、3月から全面休講。
決してヒマではないが、しなければならない、行かなければならない、つまり「ねばならない」が、限りなくゼロになってしまった。
私は計画を立て、それに沿って動くヒトである。いつからそうなったのかはわからないが、きっと長い間1人でアアデモナイ、コウデモナイと考えながら走ってきたからだろう。
熟考して動くタイプではなく、計画は作成するが、ちょっと違うナと思ったらすぐ軌道修正する。1人だからそれは簡単で可能であった。
しかし、修正はあっても目標は変わらない。そして今日することはコレと決めたら、必ず行動する。「ねばならぬ人生」は、この辺から始まったのかもしれない。
娘が手伝ってくれるようになり、やがて半分以上を任せられるようになった。
先日ある人から、親子って対立しませんか?と問われたらしい。
「しますよ、でも頂上はすぎましたね。慣れたのかもしれません」
娘はこう答えたらしい。
確かにその通りだと思う。
この1カ月の長い休みの間、私達は口ゲンカもしなかったし、いや反対に、協力的に日々を過ごした。
何気なく始まった小さな絵を描く作業。一応の目標を達成したことが、充実した1カ月であったことを示唆している。
教室を全面的休みにする。この重大決定を下したのは、娘だった。私は展覧会用の絵の制作に心奪われていて、ドサクサに紛れた形で、休講を同意した。
もし私が、絵に没頭していなかったら、ひょっとしたら一悶着あったかもしれないと、今考えるとちょっとばかり笑える。
3月が終わる。
悪いこともこの辺でキッパリ終わってくれたら、どんなにかせいせいするだろうに。
(玉麗)