わが家は全員、鮎が大好物である。娘も近年この魚の味わいに目覚めた。といっても、天然ものなど口に入るはずもなく(高くて)、もっぱら養殖で間に合わせている。

おととし風太がおなかをこわしてガリガリになった時(ちょうど今頃)、鮎なら負担ないだろうと食べさせところ、回復に向かった。以来、この魚を救世主のように思っている。

この魚はとても美しい上品な容姿をしている。味は淡白で、ほのかに香りがある。山深い清流の苔の匂いだ。養殖池?で育てられたものにも、この香りがあるのは幸いなことだと思う。

郷里の吉野川で採った鮎は、それはもう美味であった。ということにしておく。そんないにしえの味はとっくに忘れてしまった。6月に、かの地へ行けば食することは出来るであろうが、このところ “ふるさとは遠くに在りて・・・” 状態であるから、望むべくもない。

そのかわりと言えるかどうか、“鮎1匹100円” のセールがあればスッ飛んで行く。養殖のスゴイところは、解禁前でも食べられることだ。

かくして、今夜の夕食の一品は鮎となった。朝早く行ったのに、もう7匹しか残っていなかった。やはり、鮎好きはけっこういる。

(玉麗)

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