顔彩と格闘 その2

私の愛用しているローランの顔彩18色入。会員の方もほぼ全員が同じものを使っています。玉麗会の教材手本では、花や動物、人物など四季に沿ったものをテーマにしていますので、奇抜な色を使うことはほぼありません。多色使いをするのは、お正月(年賀状など)用の干支の人形や、女性の着物などを描くときくらいです。

ですから、18色くらいがちょうど具合がよく、その中でもさらに使う色と使わない色に分かれます。よく使用する色は、花の色として赤、オレンジ、紫、青、朱など。葉の色として緑、その他、黄土、黄、こげ茶などです。(※それぞれの色の名称があるのですが、メーカーによって呼び方が違うことが多いので、通称名で表現しました)

さて、昨日大変だった顔彩の大掃除はなんとか終わり、今すべて乾かしているところです。

ひとつひとつの容器のフチが汚れるので、初めはそれを拭き取るだけの作業のつもりが、いつしか全部ひっぱりだしての大掃除になったのです。

顔彩を使用されている方ならよくご存知だと思いますが、チューブに入った絵の具と違って、固形ですので固まっています。それを水でふやかして皿にとって使用するのですが、だんだん量が減ってくると・・・

gansaishou

こうなります。このレベルになるとかなりストレスがたまります。筆の先でほじくってもなかなかうまく取れません。するとさらに水を足して、水分ばかり多くなって濃淡もきれいに出なくなってしまいます。悪循環・・・

チューブ仕様のものであれば、中身が減ってくると「えい!」とハサミで切って根こそぎ使うことができます。

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いわゆる、こういう状態ですね。ハミガキチューブとか、チューブ式のコスメ類もこれでかなり頑張れます。ソースやマヨネーズなど食品類も、もったいなくてすぐ捨てられないのです。

「そんなみみっちいことしません」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、切り取ったあとの中身の量といったら「え、こんなにまだたっぷり入っている!」とビックリするくらいだし、それゆえほぼ完璧に使いきった時の達成感も並々ならぬものがあります。

そんなささやかな満足感を味わえるチューブチームと違い、この固形の面々は、形状そのままに頑固一徹。お湯の中にプラスチックの容器ごとつけても、なかなか芯まで溶解してはくれません。ですので「もういいかな」とほじくっても「いやまだまだ!」と四隅に頑固にしがみつき、それらと格闘することに数時間・・

いつしか手は爪まで絵の具だらけ、机はべとべと、私はへとへと、ムキになって奮闘しているうちにかなり時間がたってしまいました。

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やっと終了。残りすくないものをまとめ、使えないものを処分して新しく補充て完了しました。研究会の時に貸し出しすることもあるので、使いやすいようにとがんばりました。キレイな道具だと絵を描くのも気持ちよいものです。私のように大量だと大変ですが、ひと箱くらいならすぐに済むと思いますので、体力と時間がある時にぜひ掃除をしてみてはいかがでしょうか?

ひとつ注意ですが、湿気を嫌いますので、水で掃除したあとは十分に乾いてから箱におさめて下さい。でないとドロドロに溶けた中身がまたはみ出て・・・ということになってしまいます。(顔彩の表面を指で触ってみて、ペトッとしたらまだダメです。サラサラと完全に乾燥させて下さい)
梅雨の時期は特にご注意下さい。

(雪)

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