蟻ン子のおかげで、真冬にハイビスカスを咲かせることが出来た。
昨夏、オレンジ色の花を見つけて買った。次々と咲くのを楽しんでいたら、ある日黒いものが動いていた。ナント蟻が行列をなしてハイビスカスの花の中へ消えて行く。その日は5個咲いていた。花の中を覗くとウヨウヨいる。
エライコッチャ。この内の一匹でも洗濯物にとりついていたら、一週間はカユイカユイで、とんでもないことになる。しかし、潰しても潰しても又やって来る。どうしようもなくて、まだ蕾がついている木を、エイヤッと切ってしまった。
それでもやってきた数匹がウロウロして、他の花に付こうとするので、アリホイホイを置いた。スゴイ!この効き目。一匹もいなくなった。ゴメンネ、ハイビスカス。先にこの方法をするべきだった。
それから2カ月ぐらい経って、ふと気が付くと、切った株から新芽が出ている。あわてて肥料を施し、せっせと水やりをした。
そのヒコバエにいっぱい蕾がついた。室内に入れてやると、いちばん大きい蕾がふくらんできた。しかし・・・・・
その後何日経っても、一向に変化ナシ。ひょっとしてこのまま枯れるかもしれないと危惧した私は、秘策を思いついた。
囁きかけたのだ。
次の日、仕事から帰った夕方のことだ。『コレって咲いたん?それともこれから咲くの?』娘が言う。私はニヤリとした。効いたか、あの言葉。『これから咲くねん!昨日、咲かんかったら切るョって言うといたから』
(玉麗)