生きる喜び、ピッカピカ

シンクの排水口は、ぬめりがすぐに付着する場所だ。食後の片付け(食器洗い)はほとんど娘がやってくれるので、いつもは気にならないが、ふっと見てしまうともうダメだ。

“ぬめり”“黒ズミ”になるには数年かかる、と思う。今まで“ぬめり”の段階でキッチンハイターにつけたり、ゴシゴシしたりでおさめてきた。一応キレイになるからだ。眼も悪いからよく見ないし。ところがジイーッと見てしまった。ひょっとしてこれは数年以上の間にこびりついた汚れではないのか?と思ってしまった。

ハイターを濃い目にして1時間以上つけたらかなり取れたが、隅の方が気になる。ワイヤータワシでこすってみた。オッ取れるではないか!!こうなるともう止まらない。夕食の用意は娘に任せて、磨き始めた私に、娘が「汚れが飛び散るからむこうで」と注意する。

テーブルの上に新聞紙を広げ、一心不乱。「達成感こそが、『生き甲斐』だと思いますねェ」などと独り言を呟きながら。

ステンレスの排水口ブタ(正式な名称、知りません)は、ピッカピカ。新品同様になった。

本日、難易度の高いアスパラとカーネーションの絵(手本)を試行錯誤の末、つくりあげた。1日に2回も達成感を味わうと、疲労感も並大抵ではない。

(玉麗)