楽しみがなくなる

みんな各々に、息抜きできて楽しめる場所を持っている。

Yちゃんはネイルサロンだというし、Kちゃんは美容院、Oさんはマッサージ院、Mさんはなんと草刈りとヨガと言っていた。

私にもある。

シティモのブティック。

もうひとつ草取りがあったのに禁止されてしまった。

ブティックの方はお金を使うところ。
だからしょっ中は行けないが、タマに言っても大歓迎してくれる。

カエルの話も聞いてくれる。

とても居心地の良い処だったのに、7月末で閉店になると聞かされた。

 

好みのデザインの服があり、価格が手頃。
そして何より性格の良いKさんが居る。

3拍子揃った店が、これから先近々に見つかるとは思えない。

さてさて困ったものよと考え込んでしまう。

息抜きと楽しみが人生から無くなってしまったら・・・。
どうすればいいんだろう、と何度も呟くしかないのだろうか。

スタッフ達はまだ行き先が決まっていないとのことであった。
彼女達もまた、勤務先を求めて頭の痛いことだろう。

 

この世に、揺るぎないものなんてたぶん無いだろう。

コロナ禍を過ごしてきた私達は難事に遭遇するたび、その思いを深くする。

それでも今のところ、今日沈んだ太陽はまた明日昇ってくる。

戦時下でも人々は、屈する事なく明日のために今日の仕事を怠らない。

 

Kさん、新しい勤め先が決まったら知らせて。
私に合うところかどうかはわからないけれど、1回は必ず行くからね。

この次に会ったら、彼女に伝えておこう。

できれば、私のサイフに見合うお店でありますように、と願いながら。

(玉麗)

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