昨日の雀

録画しようとテレビをいじっていたら、蜷川実花(写真家)さんのインタビューが出てきた。

仕事部屋などを写していた。トイレの中まで普通ではない。顔写真がズラッと並ぶ。どの部屋も仮面や人形など異彩を放つものばかり。育った家、蜷川幸雄(父)家もやはり奇妙なものであふれていましたネと。芸術の天才はこうやってつくられてゆくのかと思いながら、5分ほど見ていた。

さて、普通の官吏の家に生まれ育った私にあるのは、“努力する”ことを厭わない性格と絵を描くことが好きなことだけ。たったそれだけの能力で、よくやってこれたものだと時々振り返る。

昨日描いていて、“今日のスズメはよく描けた”と思った。娘に見せると”ちょっと哀愁があるナァ”と言った。そうなのだ。このところ私は考えごとが多い。その上にちょっとだけ困ること(大したことではない)が続いた。

生きものを描くと、その時々の気持ちが乗り移る。それは生き生きと描けていると言い換えてもよい。

だから動いているもの、物語のある絵が好きなのだ。と、風景が苦手なことへの言い訳にしている。しかしこれで結論としてはいけない。持ち前の努力で、風景何するものぞと立ち向かう。

天賦の才を持ち得ない者は、“努力”と“継続”あるのみ。あさっての雀は、笑うか?

(玉麗)

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