欅の新芽が出揃い、
ユリノキもまだ少し小さい若葉を
風にそよがせている。
さくら色に染まっていた景色は
一気に若緑に変化し、今夕から降るとされる
春の雨に育てられて勢いを増してくる。
4月20日〜5月4日は
二十四節気で「穀雨」と言う。
百穀を育む恵みの雨は
菜種梅雨とも呼ばれる。
最近の季節は少しずつ早く回ったり
遅くやってきたりする上に、
花屋に出回る花々は少しでも
目新しさを求めて先取りするものだから、
菜の花は一体いつ頃咲くものなのか
わからなくなった。
けれども自然の中で育っている
河原端の野生に近い菜の花は、今が真っ盛り。
先日大和川の近くを車で通ったら、
河原一面黄色で埋め尽くされていた。
ピンクと白のシバザクラが斜面に植えられた
場所があって、チラッとだけこれも
車中から見た。
近くにアメリカンハナミズキの通りがあって、
ここは少し高い所から見ると美しい。
つつじも同様に。
4月19日までは「清明」、
明るく輝くような季節であると、
七十二候(しちじゅうにこう)の本に在る。
(玉麗)